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直話
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じきわ
ふりがな文庫
“
直話
(
じきわ
)” の例文
すなわち、化け物の正体は提灯であるを見て、せっかくの探検も気抜けしてしまったと、その一行に加わった人の
直話
(
じきわ
)
。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
其れには安達君の
直話
(
じきわ
)
として、
苟
(
いやしく
)
も書を読み
理義
(
りぎ
)
を解する者が、此様な事を
仕出来
(
しでか
)
して、と恥じて話して居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
この人物が、四十を過ぎて、まのあたり、
艶異
(
えんい
)
、
妖変
(
ようへん
)
な事実にぶつかった——ちと安価な広告じみますが、お許しを願って、その、
直話
(
じきわ
)
をここに、記そうと思う。……
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これも塚原
渋柿園
(
じゅうしえん
)
の
直話
(
じきわ
)
ですが、牛込の江戸川橋のそばに
矢柄
(
やがら
)
何某という槍の先生がありました。
江戸の化物
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
河野は時とするとその木村といっしょにやって来た。木村は河野と往復した書簡及びその
直話
(
じきわ
)
を筆記して、「
至道
(
しどう
)
物語」と云う一篇の書を作ってこれを宮地翁に送って来た。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
私は実は、「聞書」が伝える順慶の
直話
(
じきわ
)
に依ってその光景を紙上に再現し、
併
(
あわ
)
せて順慶が、弓矢を捨てたのみか琵琶をも捨てゝ、或る時は悔い、或る時は怒り、或る時は悟り
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
二ヶ村言い合せ斧鍬など携えて恐る恐る往き見れば石なり、因って打ち砕く、その歯二枚を見るに石にして実に歯なり、その地を掘れば巨大なる骨様の白石多く
出
(
い
)
づと三宅某の
直話
(
じきわ
)
を載せ居る
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
もしそのままに捨て置き、翌日動かぬようになって見たならば、蛇はすでに逃げ出しておらぬから、必ず化け物
沙汰
(
ざた
)
になるであろうと、校長当人の
直話
(
じきわ
)
。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
順慶の
直話
(
じきわ
)
ではないのであるから、そのつもりで読んで戴かねばならないが、しかし私はそれをもう一度現代の読者に取次ぐに当って、
如何
(
いか
)
なる形態を選んだらよいか迷うのである。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これから秋庭君の
直話
(
じきわ
)
を
殆
(
ほとん
)
どそのままであると云って
可
(
い
)
い。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これを聞いて、かの若い連中は大いに恐れ、「天狗に違いない、早く逃げよ」とて、尻に帆で駆け出した。その後このことが天狗
沙汰
(
ざた
)
となり、一時その地方の大評判になったと住職の
直話
(
じきわ
)
である。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
“直”で始まる語句
直
直接
直々
直衣
直様
直垂
直截
直参
直義
直段