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直書
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じきしょ
ふりがな文庫
“
直書
(
じきしょ
)” の例文
「そうです。岩松
経家
(
つねいえ
)
の
直書
(
じきしょ
)
をもって、はるか四国の阿波からこれへ、ことばに絶する苦労をして、昨夜
辿
(
たど
)
りついた者でござりまする」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御隠居が
直書
(
じきしょ
)
をもって仰せ出されるほどこの非常時の入費については心配しておらるる次第である、
方今
(
ほうこん
)
の形勢は上下一致の力に待つのほかはない
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
蔡
(
さい
)
大臣宛ての献上目録にさしそえて、べつにわしの
直書
(
じきしょ
)
一封のうちに、そちの立身の途をも推薦しておく考えなのだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最初、長州征伐のことが起こった時、あれは半蔵が木曾下四宿の総代として江戸に出ていたころで、尾州藩では木曾谷中三十三か村の庄屋あてに御隠居の
直書
(
じきしょ
)
になる依頼状を送ってよこした。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、まず
披
(
ひら
)
くに先だって、
額
(
ひたい
)
に押しいただいた。織田右府信長の
直書
(
じきしょ
)
であることはいうまでもない。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
曹操は、すぐ使いを飛ばし関羽に
直書
(
じきしょ
)
を送って、すぐ戦場へ馳せつけよ、と伝えた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だれが
猿
(
さる
)
めにこんなものを
結
(
ゆわ
)
いつけたのか? やア、こりゃいよいよもって
不審
(
ふしん
)
千
万
(
ばん
)
、
浜松城
(
はままつじょう
)
お
使番
(
つかいばん
)
常用
(
じょうよう
)
の
筥
(
はこ
)
、しかも
紅房
(
べにふさ
)
の
掛紐
(
かけひも
)
であるところを見ると、ご
主君
(
しゅくん
)
家康
(
いえやす
)
さまのお
直書
(
じきしょ
)
でなければならぬが
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“直書(直札)”の解説
直札(じきさつ)とは、御教書を出しうる高貴な身分である差出人本人が直に署判・署名を行って差し出す書札様文書のこと。直状(じきじょう)・直書(じきしょ)とも。
家臣が代理して差し出す奉書や本文ではない副状(添状)に対して用いられる。
(出典:Wikipedia)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“直”で始まる語句
直
直接
直々
直衣
直様
直垂
直截
直参
直義
直段