皇国こうこく)” の例文
旧字:皇國
われらの陸海軍は皇国こうこく三千年の夢を実現しつつあるではないか。偉大なる夢と月々火水木金々の努力、くして偉大なる現実は生れるのだ。夢無くして科学は無い。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いたずらなる狼狽ろうばいは、国難をして遂に収拾しゅうしゅうすべからざる状態に導くものである。皇国こうこく興廃こうはいは諸君の双肩そうけんかかれり、それ奮闘努力せよ。右布告す。昭和十×年五月十日。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雅家まさいえ北畠きたばたけと号す——北畠親房きたばたけちかふさその子顕家あきいえ顕信あきのぶ顕能あきよしの三子と共に南朝なんちょう無二の忠臣ちゅうしん楠公なんこう父子と比肩ひけんすべきもの、神皇正統記じんのうしょうとうきあらわして皇国こうこくの正統をあきらかにす
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
皇国こうこくは美事にすくわれた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)