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白旄
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はくぼう
ふりがな文庫
“
白旄
(
はくぼう
)” の例文
式場に三重の壇を築き、五方に旗を立てて、
白旄
(
はくぼう
)
、
黄鉞
(
こうえつ
)
、
兵符
(
へいふ
)
、
印綬
(
いんじゅ
)
などを捧持する諸将の整列する中を、袁紹は衣冠をととのえ、剣を
佩
(
は
)
いて壇にのぼり
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眼下はるかに
塔米児
(
タミイル
)
、
斡児桓
(
オルコン
)
両河の三角洲。川向うの茫洋たる砂漠には、
成吉思汗
(
ジンギスカン
)
軍の
天幕
(
ユルタ
)
、椀を伏せたように一面に
櫛比
(
しっぴ
)
し、
白旄
(
はくぼう
)
、軍旗等
翩翻
(
へんぽん
)
として林立するのが小さく
俯瞰
(
ふかん
)
される。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
一戦一進、蜀陣は
屍
(
かばね
)
の山を越え、血の流れを渡って進んだ。帝座のあたりを守る
白旄
(
はくぼう
)
黄鉞
(
こうえつ
)
、また
黄羅
(
こうら
)
の
傘蓋
(
さんがい
)
まで、ことごとく凍って、水晶の
珠簾
(
しゅれん
)
が揺ぎ進むようだった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして呉王孫権手ずから剣を授け、また
白旄
(
はくぼう
)
、
黄鉞
(
こうえつ
)
、
印綬
(
いんじゅ
)
、兵符などすべてを
委
(
まか
)
して
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうした祭壇の下にはまた、
旌旗
(
せいき
)
、
宝蓋
(
ほうがい
)
、
大戟
(
たいげき
)
、長槍、
白旄
(
はくぼう
)
、
黄鉞
(
こうえつ
)
、
朱旛
(
しゅはん
)
などを持った兵士二十四人が、魔を寄せつけじと護衛に立つなど——何にしてもこれは途方もない
大形
(
おおぎょう
)
な行事であった。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
旄
漢検1級
部首:⽅
10画
“白旄”で始まる語句
白旄黄鉞