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癒
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いゆ
ふりがな文庫
“
癒
(
いゆ
)” の例文
わがこの薬は、
畏
(
かしこ
)
くも
月宮殿
(
げっきゅうでん
)
の
嫦娥
(
じょうが
)
、
親
(
みずか
)
ら伝授したまひし霊法なれば、
縦令
(
たとい
)
怎麼
(
いか
)
なる難症なりとも、とみに
癒
(
いゆ
)
ること
神
(
しん
)
の如し。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
然るに学者が平生より養生の法を説きて社会を
警
(
いまし
)
むることあれば、あるいはその
病
(
やまい
)
を未発に防ぎ、あるいはたとい発病に及ぶも、大病にいたらずして
癒
(
いゆ
)
るを得べし。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
故
(
ゆゑ
)
に前後不覚に渇する者能くこれを買ふべし、その渇の
癒
(
いゆ
)
るに及びては、玉漿なりとして喜び
吃
(
きつ
)
せしものは、
素
(
も
)
と下水の
上澄
(
うはずみ
)
に過ぎざるを悟りて、痛恨、痛悔すといへども
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
石磴
(
せきとう
)
を登らむとする時その麓なる井のほとりに老婆の石像あるを見、これは何かと
僕
(
しもべ
)
に問へば
咳嗽
(
せき
)
のばばさまとて、せきを病むもの
願
(
がん
)
を掛け病
癒
(
いゆ
)
れば甘酒を供ふるなりといへり。
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
作者としては充分な
学殖
(
がくしょく
)
と
貴
(
たっと
)
き未来とをもった、若く美しい楠緒女史は春のころからのわずらいに、夏も越え、秋とすごしても元気よく顔の色もうつくしく、語気も快活に
癒
(
いゆ
)
る日を待ちくらして
大塚楠緒子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
癒
常用漢字
中学
部首:⽧
18画
“癒”を含む語句
平癒
治癒
癒着
快癒
腹癒
癒合
御平癒
御癒
全癒
肚癒
御快癒
快癒迅速
除癒
自癒力
祈平癒呈
癒合双体
残欠治癒
恢癒
快癒期
回癒
...