ルーブリ)” の例文
「ぢやあ、おいらが骨折つて、チェレヸークにパラースカを手ばなすことを納得させたら、お前さん去勢牛きんぬきを二十ルーブリで譲るだかね?」
五ヵ年計画で、ソヴェト同盟はプロレタリアートの文化建設費中保健のために三億八百万ルーブリの支出を決めていることは自分も知っている。
さて、ゴーリキイは、製図師のところを出てから、今度は月七ルーブリの給料で又ヴォルガ通いの汽船ペルミ号の炊夫をやった。
「え、十五ルーブリで? ようがす! だが、くれぐれも忘れなさんなよ、きつと十五ルーブリですぜ! ぢやあ手附にこの五留札あをざつを一枚あづけときやせう!」
祖父が五ルーブリ金貨を一つ衣嚢かくしからつまみ出さなかつたものなら、彼はなんの得るところもなく、いつまでも亭主の前に棒だちに立ちつくしたに過ぎなかつただらう。
が、本を裂かれるので、貸本屋に四十七カペイキという「巨額の借金」が出来てしまった。ゴーリキイの一年六ルーブリの給金は祖父がとっていた。ゴーリキイには金の出どころがない。
三十ルーブリもする長靴を注文したからつて、それがなんだい! おれがどこぞの平民の出だとでもいふのかい? おれは仕立屋の出でもなければ、下士官の小伜でもない。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
労働者生活改善費に今年は五十万ルーブリを予算してあるとその技師は説明した。
石油の都バクーへ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
つひに、中尉に昇進して退職の許可を得たイワン・フョードロヸッチは、マギリョーフからガデャーチまで四十ルーブリの約束で猶太人の馭者を傭つて、幌馬車の中に座を占めた。
聖画店の主人は五ルーブリの給金を無駄にしないようにゴーリキイを働かした。ゴーリキイは主人が家具、敷物、鏡その他に執着し、こせこせとそれらを自分の家の中に詰め込むのが厭わしかった。
あの草地は二十町歩足らずだが、草を毎年、百ルーブリ以上には売ることが出来るのだよ。噂のやうに騎兵聯隊がガデャーチに置かれることにでもなれば、もつともつとにもなるだらうよ。
給料は、月二ルーブリ。朝六時から夜中までぶっ通しの働きである。
『これあ、まるで竹庵先生への手土産だね。』と仰つしやる。まあ持つて行くなら、跑馬を二頭とか、彈機附馬車を一臺とか、それとも三百ルーブリもする獵虎の毛皮でも仕入れて行くことだ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
記入額は五ルーブリだ。だが、二留半払えばいい。半額なのだ。
ソヴェト文壇の現状 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「それが嘘でさへなければ、二十ルーブリはおろか、十五ルーブリでだつて売つてやらあ!」
この装飾かざりはどうだ! よく話半分といふけれど、何が半分どころか! これはどうだい! 何といふ素晴らしい欄干だらう! この細工はどうだ! この鉄材だけでも、五十ルーブリがものはつとるぞ!
その生地はポルタワで一アルシンに六ルーブリからだした品ぢや。
青紙幣シーニッツア 五ルーブリ紙幣の異名。