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留女
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とめおんな
ふりがな文庫
“
留女
(
とめおんな
)” の例文
兵馬を
口説
(
くど
)
いてみたり、竜之助の時の
留女
(
とめおんな
)
に出てみたり、がんりきを
調戯
(
からか
)
ったりしていたのが、ここへ来ると駒井能登守を、また相手にする気になってしまいました。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この時
留女
(
とめおんな
)
として現われたのは芸者きわである。豊花と鶴彦とを次の間に連れて往って、小稲花鳥へ百両ずつの内済金を出すことに話を附け、それを香以に取り次いだ。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「お泊まりなんし、お泊まりなんし、銭が安うて
飯
(
おまんま
)
が旨うて、
夜具
(
やぐ
)
が
可
(
よ
)
うてお給仕が別嬪、
某屋
(
なにや
)
はここじゃお泊まりなんし」と、旅人を呼び立て袖を引く、
留女
(
とめおんな
)
の声のかまびすしい
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
大阪では子役中の
麒麟児
(
きりんじ
)
と呼ばれ、
鴈治郎
(
がんじろう
)
ですらも彼に食われるとかいう噂であったが、
初上
(
はつのぼ
)
りのせいか、曾我の対面の鬼王と
鞘当
(
さやあて
)
の
留女
(
とめおんな
)
の二役だけで、格別の注意をひかなかった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
夕暮れに近い時刻であって、
旅宿
(
はたご
)
の門では
留女
(
とめおんな
)
が、客を呼ぶ声を立てはじめていた。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“留”で始まる語句
留
留守
留守居
留置
留針
留守番
留南奇
留吉
留守中
留度