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珍物
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ちんぶつ
ふりがな文庫
“
珍物
(
ちんぶつ
)” の例文
「いかものも、あのくらゐに
成
(
な
)
ると
珍物
(
ちんぶつ
)
だよ。」と、
言
(
い
)
つて、
紅葉先生
(
こうえふせんせい
)
はその
額
(
がく
)
が
御贔屓
(
ごひいき
)
だつた。——
屏風
(
びやうぶ
)
にかくれて
居
(
ゐ
)
たかも
知
(
し
)
れない。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
注
(
つ
)
ぎ「諸君、この酒を一つ試み給え。これも天下の富豪や
贅沢家
(
ぜいたくか
)
がまだ口に入れた事のない
珍物
(
ちんぶつ
)
だ」と自分のコップへは惜しそうに
半
(
なか
)
ばほど注ぎぬ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
砂糖が日本にはいってきたのは、四百年近くも前の話だけれども、始めのうちはただ名を
聴
(
き
)
いたばかりの
珍物
(
ちんぶつ
)
で、都会に住む人々、それもよっぽど良い暮らしの家でないと手に入らなかった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
万古不朽
(
ばんこふきう
)
の
洪福
(
こうふく
)
を
保
(
たも
)
つ㕝奇妙
不思議
(
ふしぎ
)
の天幸なれば、
実
(
じつ
)
に
稀世
(
きせい
)
の
珍物
(
ちんぶつ
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
尤
(
もっと
)
も食卓の飾にする
初物
(
はつもの
)
や
珍物
(
ちんぶつ
)
はお
好
(
このみ
)
なさらず
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
万古不朽
(
ばんこふきう
)
の
洪福
(
こうふく
)
を
保
(
たも
)
つ㕝奇妙
不思議
(
ふしぎ
)
の天幸なれば、
実
(
じつ
)
に
稀世
(
きせい
)
の
珍物
(
ちんぶつ
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
... 使わんやだ。時にこのフライは何だね、やっぱり
珍物
(
ちんぶつ
)
かね」中川「それは川魚の第一といわれるヤマメのフライだ。即ち一名
鯇魚
(
あめのうお
)
といって
鮎
(
あゆ
)
より
美味
(
うま
)
い魚だ」大原「ヤマメは川の上流にいて夏の者だと思っていた。夏は谷川で取れるけれども今頃どうしてあるね」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“珍物”で始まる語句
珍物入来