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玄以
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げんい
ふりがな文庫
“
玄以
(
げんい
)” の例文
前田
玄以
(
げんい
)
は泣きながら出て行った。あとに残って死すべき人々は涙も持たないのに、生き長らえるべく出て行く者は涙にぬれて行くのだった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
利休は眼ざとくそれを見て取りましたが、何事にも気のつかない振りをしてゐました。いつだつたか、利休は前田
玄以
(
げんい
)
の茶会で、主人の玄以が
胴高
(
どうたか
)
の茶入を持ち出してきて
利休と遠州
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「この暑さに、陸路を廻るは、賢明でない。大津より湖上斜めに、舟便とされるがよい。舟用意のできる間、
玄以
(
げんい
)
の家で、弁当なとつかおう。まあ、来い、来い」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
うしろには、この
遺孤
(
いこ
)
の父信忠が二条城で戦死した折、信忠の遺命をうけて、敵中からこれへ
遁
(
のが
)
れ落ちて来たという——遺臣前田
玄以
(
げんい
)
がつつましげに控えていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
傅役
(
もりやく
)
には、従来どおり長谷川丹波守と前田
玄以
(
げんい
)
の二人のほかに、なお秀吉が
輔佐
(
ほさ
)
すること。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
このさいにおける英断には、
玄以
(
げんい
)
に学んだ
儒学
(
じゅがく
)
も、
大燈
(
だいとう
)
、
夢窓
(
むそう
)
の両禅師からうけた禅の丹心も、その活機を見つけるところもない幾十日の昼の
御座
(
ぎょざ
)
、
夜
(
よる
)
ノ
御殿
(
おとど
)
のおん悩みらしかった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その間の訪客のひとりだった
公卿
(
くげ
)
が、牛車でここの役邸の門から帰ってゆくと、しばし客も絶えて、秀吉は夕
風呂
(
ぶろ
)
を出、丹波から来た養子の秀勝や前田
玄以
(
げんい
)
などを加えて、夕食を
摂
(
と
)
っていた。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「先刻、宴のなかばに、御退席なされましたが、あの後にて、柴田党の方々ばかりなお残られ、頻りと、秘事の談合です。——
解
(
げ
)
せぬ色よと、前田
玄以
(
げんい
)
などとも案じ申し、ひそかに
窺
(
うかが
)
いまするに……」
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄以
(
げんい
)
を追いやると、信忠はそこに居合う旗本小姓たちの面々へ
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
玄以
(
げんい
)
、まだいたか」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄
常用漢字
中学
部首:⽞
5画
以
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“玄”で始まる語句
玄人
玄関
玄蕃
玄關
玄米
玄翁
玄
玄冶店
玄徳
玄妙