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猿楽町
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さるがくちょう
ふりがな文庫
“
猿楽町
(
さるがくちょう
)” の例文
旧字:
猿樂町
その当時の内神田はこんにちの姿とまったく相違して、
神保町
(
じんぼうちょう
)
、
猿楽町
(
さるがくちょう
)
、小川町のあたりはすべて大小の武家屋敷で、
町屋
(
まちや
)
は一軒もなかったのである。
半七捕物帳:62 歩兵の髪切り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
役所に遠いのを
仮托
(
かこつけ
)
に、
猿楽町
(
さるがくちょう
)
の親の家を離れて
四谷
(
よつや
)
の
津
(
つ
)
の
守
(
かみ
)
の女の写真屋の二階に下宿した事もあった。神田の
皆川町
(
みながわちょう
)
の
桶屋
(
おけや
)
の二階に同居した事もあった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
見合わせてそのじいの倅の友だちの叔父の神田の
猿楽町
(
さるがくちょう
)
に錠前なおしの家へどうとかしたとか、なんとか言うので、何度聞き直しても、
八幡
(
やわた
)
の
藪
(
やぶ
)
でも歩いているように
水の三日
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
錦子は出京してから、一ツ橋の学校にも近いので、神田
猿楽町
(
さるがくちょう
)
の
親戚
(
しんせき
)
の家に泊っていた。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
神田
猿楽町
(
さるがくちょう
)
の或る下宿屋に、今の南満鉄道の副総裁をして居る、
中村是公
(
なかむらぜこう
)
という男と
一所
(
いっしょ
)
に下宿していたものであるが、朝は学校の始業時間が
定
(
きま
)
って居るので、仕方なく一定の時間には起床したが
私の経過した学生時代
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「スタムプは
猿楽町
(
さるがくちょう
)
の局ですよ。」
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
神田
猿楽町
(
さるがくちょう
)
に住んでいた。黄八丈の着物に白ちりめんの帯をしめて、女の
穿
(
は
)
く
吾妻下駄
(
あずまげた
)
に似た畳附きの下駄へ、白なめしの太い鼻緒のすがったのを穿いていた。四角い顔の
才槌頭
(
さいづちあたま
)
だった。
旧聞日本橋:14 西洋の唐茄子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私は
猿楽町
(
さるがくちょう
)
から
神保町
(
じんぼうちょう
)
の通りへ出て、
小川町
(
おがわまち
)
の方へ曲りました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その頃は大勢で
猿楽町
(
さるがくちょう
)
の
末富屋
(
すえとみや
)
という下宿に陣取っていた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
猿
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“猿楽”で始まる語句
猿楽
猿楽師
猿楽能
猿楽舞
猿楽軒
猿楽狂言