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猿廻
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さるまわ
ふりがな文庫
“
猿廻
(
さるまわ
)” の例文
乗合舟
(
のりあいぶね
)
、
鳥追
(
とりおい
)
、
猿廻
(
さるまわ
)
しなど在来の型の通りで、中には花見帰りの男が
樽
(
たる
)
の
尻
(
しり
)
を叩いて躍っている図などもあったが、一般にまだ
極
(
ごく
)
幼稚でありました。
幕末維新懐古談:38 象牙彫り全盛時代のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
あるとき
猿廻
(
さるまわ
)
しの
背中
(
せなか
)
に
負
(
お
)
われている
猿
(
さる
)
に、
柿
(
かき
)
の
実
(
み
)
をくれてやったら、
一口
(
ひとくち
)
もたべずに
地
(
じ
)
べたにすててしまいました。みんながじぶんを
嫌
(
きら
)
っていたのです。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
猿廻
(
さるまわ
)
しに来た。此は呂昇の
柄
(
がら
)
にも無いし、連れ弾もまずいし、
大隈
(
おおすみ
)
を聞いた耳には、無論物足らぬ。と思いつゝ、十数年前の
歌舞伎座
(
かぶきざ
)
が不図眼の前に浮んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
首尾の松の
釣船
(
つりぶね
)
涼しく
椎木屋敷
(
しいのきやしき
)
の
夕蝉
(
ゆうせみ
)
(中巻第五図)に秋は早くも
立初
(
たちそ
)
め、
榧寺
(
かやでら
)
の
高燈籠
(
たかとうろう
)
を望む
御馬屋河岸
(
おんまやがし
)
の
渡船
(
とせん
)
(中巻第六図)には
托鉢
(
たくはつ
)
の僧二人を
真中
(
まんなか
)
にして桃太郎のやうなる着物着たる
猿廻
(
さるまわ
)
し
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
猿
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“猿廻”で始まる語句
猿廻門途