“大隈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおくま78.9%
おほくま10.5%
おおすみ5.3%
おほすみ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に古川は留学前は大隈おおくま侯の書生であって、義弟西源四郎は伊藤公の知遇を受けて終に公の駙馬ふばとなった浅からぬ縁故があったから
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
茗荷畠みやうがばたけを突切つて、大隈おほくま伯の邸について曲ると、新開の早稲田鶴巻町になる、たしか角は文房具屋と思つた。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
猿廻さるまわしに来た。此は呂昇のがらにも無いし、連れ弾もまずいし、大隈おおすみを聞いた耳には、無論物足らぬ。と思いつゝ、十数年前の歌舞伎座かぶきざが不図眼の前に浮んだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
〔評〕十年のえき、私學校の彈藥製造所だんやくせいざうじよかすむ。南洲時に兎を大隈おほすみ山中にふ。之を聞いてにはかいろへて曰ふ、しまつたと。爾後じご肥後日向に轉戰して、神色夷然いぜんたり。