“おおすみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大隅95.2%
大隈4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼方から来る大勢の衆は、みな越後のさむらい方です。そのなかに、黒川大隅おおすみ様もいらっしゃいます。大隅様はわたくしの御主人でした。昨日までわたくしを
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とラ行を忘れて来た男は悉皆すっかりア行で間に合わせる。斯う気がついて耳を澄ますと、口をいている乗客で舌の廻るのは極くすくない。大抵大隅おおすみ薩摩さつまの人らしい。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
猿廻さるまわしに来た。此は呂昇のがらにも無いし、連れ弾もまずいし、大隈おおすみを聞いた耳には、無論物足らぬ。と思いつゝ、十数年前の歌舞伎座かぶきざが不図眼の前に浮んだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
呂昇ろしょう大隈おおすみ加賀かが宝生ほうじょう哥沢うたざわ追分おいわけ磯節いそぶし雑多ざったなものが時々余等の耳に刹那せつな妙音みょうおんを伝える。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)