猩々緋しやう/″\ひ)” の例文
前を見ればジヤルルック君は土耳其とるこ帽の上に白手巾しろはんけちを被り、棒縞の白地(筒袖にして裾の二方を五寸ばかり開く)に五寸幅の猩々緋しやう/″\ひの帯して栗毛を歩ませ
招ぎ御上にはてん文お稽古中なれば天文臺へ入せらるゝなり其用意よういすべしと申付るにぞ役人は早速其用意をなしまづ天文臺へは五しきの天幕を張廻し長廊下より天文臺まで猩々緋しやう/″\ひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
真赤まつかだ、黄金きんだ、雪白せつはくだ、猩々緋しやう/″\ひ
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
よくこそ心掛給ひしといた賞美しやうびなし外々にて才覺致候はんと申ければ隱居は暫く考へ脊負葛籠せおひつゞら一ツ取出し中より猩々緋しやう/″\ひとらかは古渡こわたりのにしき金襴きんらんたん掛茶入かけちやいれ又は秋廣あきひろの短刀五本骨ほんぼねあふぎの三處拵ところごしらへの香箱かうばこ名香めいかう品々しな/″\其外金銀の小道具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)