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父爺
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ちゃん
ふりがな文庫
“
父爺
(
ちゃん
)” の例文
「
可
(
い
)
い気なことを言ってらあ、お
前
(
めえ
)
母親
(
おふくろ
)
は死んでやしねえじゃないか、
父爺
(
ちゃん
)
の敵なら中気だろう、それとも
母親
(
おふくろ
)
なら、愛
的
(
こう
)
、お前がその当の敵だい。」
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「威張らなくッたって、何も、威張らなくッたって構わないから、
父爺
(
ちゃん
)
が魚を食ってくれると
可
(
い
)
いけれど、」と何と思ったか与吉はうつむいて
悄
(
しお
)
れたのである。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なぜッてますと、あとで分りましたが、そのお夏さんの勝山という
家
(
うち
)
は、私の亡くなりました
父爺
(
ちゃん
)
が、船頭で、奉公人同様に久しい間御恩になったのでございました。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前の
身体
(
からだ
)
を無事なよう計らいましょうと、
父爺
(
ちゃん
)
が亡くなってからも暑さ寒さにゃあお見舞を欠かしたことがないという、律儀はこんな時用に立ちます、で
母親
(
おふくろ
)
が取りあえず。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
詰
(
つま
)
らねえことを
父爺
(
ちゃん
)
いうもんじゃあねえ、山ン中の
爺婆
(
じじばば
)
でも塩したのを食べるッてよ。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
与太坊
(
よたぼう
)
、
父爺
(
ちゃん
)
は何事もねえよ。」と、池の
真中
(
まんなか
)
から声を懸けて、おやじは小屋の中を
覗
(
のぞ
)
こうともせず、
爪
(
つま
)
さきは
小波
(
ささなみ
)
を
浴
(
あ
)
ぶるばかり沈んだ
筏
(
いかだ
)
を棹さして、この時また
中空
(
なかぞら
)
から白い翼を
飜
(
ひるがえ
)
して
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“父”で始まる語句
父
父親
父子
父母
父様
父娘
父御
父樣
父上
父君