煮汁だし)” の例文
いて身を取て俎板まないたで叩いて擂鉢すりばちでよくすっ玉葱たまねぎ山葵卸わさびおろしで摺込んで塩と味淋で味を付けてまたよく摺って煮汁だしを加えてドロドロにして
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
外面そとは大方おぼろであろう。晩餐にはんぺんの煮汁だし鮑貝あわびがいをからにした腹ではどうしても休養が必要である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから人参にんじんを糸切りにして糸蒟蒻いとごんにゃくと前の牛蒡と三品を一旦湯煮ゆでておいてそれへ椎茸を加えて鰹節かつぶし煮汁だしと味淋と醤油とで美味おいしく煮ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そういう訳ではございませんがお惣菜そうざい料理までも一緒に出そうと存じますから里芋の極く柔い小さいのばかり蒸して鰹節かつぶしと昆布の煮汁だしを薄味にしてよくお芋を煮てその汁へ葛を
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それから皮をいて短冊たんざくに切って鰹節かつぶし煮汁だしと醤油と味淋とで少しからい位に下煮をします。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)