焼土やけつち)” の例文
旧字:燒土
此頃のひでり亀甲形きつかふがた亀裂ひヾつた焼土やけつちを踏んで、空池からいけの、日がつぶす計りに反射はんしやする、白い大きな白河石しらかはいしの橋の上に腰をおろした。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
稗黍ひえきびの葉を吹く風もやや涼しく、熔岩とともにころがった南瓜かぼちゃの縁に、小休みの土地のもの二三人、焼土やけつちの通りみちを見ながら、飯盛めしもり彼女きゃつは、赤い襦袢じゅばんを新しく買った。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
焼土やけつちばかりです。附近に、家らしいものは、一軒も見えません」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
初雄 焼土やけつちになろう、野原にげようという場合であるです。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)