“無記”の読み方と例文
読み方割合
むき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが知は無心むしんより勝ると誰も言い切ることはできぬ。南泉禅師なんせんぜんじの句に云う、「道は知に属せず、不知に属せず、知はこれ妄覚、不知は無記むき
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
(『犀浦沙弥訓さいほしゃみくん』にいわく、「死時の心は、これ八識はっしき無記むき心にして、六識ろくしき明了みょうりょう心にあらざるなり。すでにこれ無記、すなわち苦楽あることなし」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
坐っているということと起きているということとは一枚になっているので、比丘びくたる者は決して無記むきねむりに落ちるべきではないこと、仏説離睡経ぶっせつりすいきょうに説いてある通りだということも知っていなかった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)