濱邊はまべ)” の例文
新字:浜辺
またうみのつよいかぜ濱邊はまべすなばして、砂丘さきゆうつくつたり、その砂丘さきゆうすなをまた方々ほう/″\はこんで、大事だいじはたや、ときによると人家じんかまでもうづめてしまふことがあります。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
瀧口胸愈〻轟き、氣もなかば亂れて飛ぶが如く濱邊はまべをさして走り行く。雲に聳ゆる高野の山よりは、眼下に瞰下みおろす和歌の浦も、歩めば遠き十里の郷路、元より一こく半晌はんときの途ならず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ああ、海峽かいけふ濱邊はまべからけつけた雲のおかげで
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)