“半晌”の読み方と例文
読み方割合
はんとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにかの物あたりであろうというので、まずかたのごとき手当てを施したが、由松は手足が痙攣けいれんして、それから半晌はんときばかりの後に息を引き取った。
お役目柄、御奉行様は半晌はんときでも対座なさりますれば必ず相手の人物をお見抜き遊ばす方でございます。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
瀧口胸愈〻轟き、氣もなかば亂れて飛ぶが如く濱邊はまべをさして走り行く。雲に聳ゆる高野の山よりは、眼下に瞰下みおろす和歌の浦も、歩めば遠き十里の郷路、元より一こく半晌はんときの途ならず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)