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潮時
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しほどき
ふりがな文庫
“
潮時
(
しほどき
)” の例文
さうすると
円朝
(
ゑんてう
)
さん、その
死骸
(
しがい
)
が
何
(
ど
)
ういふ
潮時
(
しほどき
)
であつたか知らないが、流れ/\て
塩原
(
しほばら
)
の
前
(
まへ
)
の
桟橋
(
さんばし
)
へ着いたさうだ。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
潮時
(
しほどき
)
を
外
(
は
)
づした後は、退屈なものなのだと、ゆき子は汚れた手拭ひで、ゆつくり
躯
(
からだ
)
を洗つた。煤けた狭い風呂場のなかで、躯を洗つてゐる事が、嘘のやうな気がした。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
潮時
(
しほどき
)
を見て、平次はお勝手口から外へ出て見ました。もう眞夜中近いでせうか、木戸を押すと狹い路地で、その向うの黒く小さい家から、女の凄まじい
啖呵
(
たんか
)
が闇に響くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
母
(
はゝ
)
さまに
直樣
(
すぐさま
)
お
出
(
いで
)
下
(
くだ
)
さるやう、
今朝
(
けさ
)
よりのお
苦
(
く
)
るしみに、
潮時
(
しほどき
)
は
午後
(
ごゞ
)
、
初産
(
ういざん
)
なれば
旦那
(
だんな
)
とり
止
(
と
)
めなくお
騷
(
さわ
)
ぎなされて、お
老人
(
としより
)
なき
家
(
いゑ
)
なれば
混雜
(
こんざつ
)
お
話
(
はな
)
しにならず、
今
(
いま
)
が
今
(
いま
)
お
出
(
い
)
でをとて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「隱したつて隱し了せるものぢやない。言ふ
潮時
(
しほどき
)
に言つて了はないと、後で後悔するよ」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
首尾よく俺を言ひくるめた積りで居たらしいが俺は
潮時
(
しほどき
)
を見て居たのだ。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
潮
常用漢字
小6
部首:⽔
15画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“潮時”で始まる語句
潮時外