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清洌
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せいれつ
ふりがな文庫
“
清洌
(
せいれつ
)” の例文
娘は
手水盥
(
ちょうずだらい
)
に、川から引いた
清洌
(
せいれつ
)
な水を
汲
(
く
)
み、
甲斐
(
かい
)
がいしく虎之助の洗面の世話をしながら、この付近が栗の名産地であることを語った。
内蔵允留守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私は昨日から非常な
渇
(
かわき
)
をおぼえ、どんな悪水でも一滴得られたらと、それこそ、渇くような思いで地上の
清洌
(
せいれつ
)
な流れを瞼に思い浮かべた。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
梁
(
はり
)
の上に板をならべ、南東の方向に面した祭壇に供物が盛りあげられている。
榊
(
さかき
)
の代りには
水松
(
おんこ
)
の小枝を用い、白いご幣が、黒いほど濃い緑葉のなかに
清洌
(
せいれつ
)
な対照であった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
えびのいる
清洌
(
せいれつ
)
な小川の流れ、それに緑の影をひたす森や山、河畔に咲き乱れる草の花、そういうようなもの全体を引っくるめた
田舎
(
いなか
)
の自然を象徴するえびでなければならない。
田園雑感
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
譬
(
たと
)
えようもなく
清洌
(
せいれつ
)
な純粋な漢の国土への愛情(それは義とか節とかいう外から押しつけられたものではなく、
抑
(
おさ
)
えようとして抑えられぬ、こんこんと常に
湧出
(
わきで
)
る最も親身な自然な愛情)が
湛
(
たた
)
えられていることを
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
洌
漢検1級
部首:⽔
9画
“清”で始まる語句
清
清々
清水
清浄
清冽
清楚
清潔
清元
清洲
清明