“せいれつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清冽80.6%
凄烈9.7%
清洌6.9%
整列2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うらやましい、素晴すばらしく幸福そうな眺めだった。涼しそうな緑の衝立の蔭。確かに清冽せいれつで豊かな水。なんとなく魅せられた感じであった。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
物の響といううちに、やっぱりそれはける物のなせる声でありましたけれど、前のとは違って人のはらわたにピリピリとこたえるような勇敢にして凄烈せいれつなる叫びでありました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私は昨日から非常なかわきをおぼえ、どんな悪水でも一滴得られたらと、それこそ、渇くような思いで地上の清洌せいれつな流れを瞼に思い浮かべた。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ほんがみつかったので、講堂こうどうはしってかえると、もう生徒せいとらはおいのりの整列せいれつをしていた。せいじゅんなが行列ぎょうれつつくっているので、小さいのは前の方で聖像せいぞうに近く、大きいのはうしろに立っている。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)