“凄烈”の読み方と例文
読み方割合
せいれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凄烈せいれつな笑い顔を見せて、その両手の物を三人に示すと、李逵は切れ草鞋わらじでも捨てるように、それを路傍のやぶだたみへほうり投げてしまった。そして。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物の響といううちに、やっぱりそれはける物のなせる声でありましたけれど、前のとは違って人のはらわたにピリピリとこたえるような勇敢にして凄烈せいれつなる叫びでありました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たださえ痩せほうけた丹下左膳、それが近ごろの夜あるきで露を受け霜に枯れて、ひとしお凄烈せいれつの風を増したのが、カッ! と開いた隻眼に残忍な笑いを宿したと思うと
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)