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かいじょう
今、浜べに立って見わたすに、
海上に大きい旗のような雲があって、それに赤く
夕日の光が差している。この様子では、多分
今夜の月は
明月だろう。
月が、しばらく
日をたって
後に、このあたりの
海上を
照らしたときは、
氷が
解けはじめて、あざらしの
鳴らしている
太鼓の
音が、
波の
間からきこえました。
たとえばこの国
海上郡
銚子町の南方、
外川から
菜洗浦辺の光景、または能登の
和倉以東の海岸などのような地形で、その崖の上から美人
手古奈が海を眺めていたためであろう。
答『あれは
海上を
守護される
竜神……。』