海上かいじょう)” の例文
今、浜べに立って見わたすに、海上かいじょうに大きい旗のような雲があって、それに赤く夕日ゆうひの光が差している。この様子では、多分今夜こんやの月は明月めいげつだろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
つきが、しばらくをたってのちに、このあたりの海上かいじょうらしたときは、こおりけはじめて、あざらしのらしている太鼓たいこおとが、なみあいだからきこえました。
月とあざらし (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとえばこの国海上かいじょう銚子ちょうし町の南方、外川とかわから菜洗なあらい浦辺の光景、または能登の和倉わくら以東の海岸などのような地形で、その崖の上から美人手古奈てこなが海を眺めていたためであろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
答『あれは海上かいじょう守護しゅごされる竜神りゅうじん……。』
下総海上かいじょう郡海上村大字引田字中㟽
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ノスズメ 千葉県海上かいじょう