活業なりわい)” の例文
その箱とたらいとをになった、やせさらぼいたる作平は、けだし江戸市中世渡よわたりぐさにおもかげを残した、鏡を研いで活業なりわいとするじじいであった。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうなって参ると猶更になまけるようになって世の中の稼いで暮すと申す活業なりわいに逆らってゆくもので、到頭破落戸ごろつき仲間へおち、良くない悪法ばかりやっております。
ながし有難き今の御言葉身のかなしさをお話し申さん彼所かしこふしたるは父にて候ふ所其以前は可成なる旅籠屋はたごやなりしが私し五歳の時母は相果たり夫よりは家の活業なりわいおとろへ下女下男に暇を取せ其中にお早と申すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)