“汝等(わつら)” の例文
「おつぎみんなでも嘗(な)めさせろ、さうして汝(われ)も嘗(な)めつちめえ、おとつゝあ稼(かせ)えで來(き)たから汝等(わつら)も此(こ)れからよかんべえ」卯平(うへい)はいつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「えゝから行(え)けはあ、汝等(わつら)見(み)てえな餓鬼奴等(がきめら)ごや/\來(き)ちや五月蠅(うるさ)くつて仕(し)やうねえから」與吉(よきち)は悄々(しを/\)と立(た)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼(かれ)は野田(のだ)へ行(い)けば比較的(ひかくてき)に不自由(ふじいう)のない生活(せいくわつ)がして行(い)かれるので汝等(わつら)が厄介(やくかい)には成(な)らねえでも俺(おれ)はまだ立(たつ)て行(い)かれると、恁(か)うして哀愁(あいしう)に掩(おほ)はれた心(こゝろ)の一方(ぱう)には老人(としより)の僻(ひが)みと愚癡(ぐち)とが起(おこ)つたのであつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)