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汝等
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わつら
「おつぎみんなでも
嘗めさせろ、さうして
汝も
嘗めつちめえ、おとつゝあ
稼えで
來たから
汝等も
此れからよかんべえ」
卯平はいつた。
「えゝから
行けはあ、
汝等見てえな
餓鬼奴等ごや/\
來ちや
五月蠅くつて
仕やうねえから」
與吉は
悄々と
立つた。
彼は
野田へ
行けば
比較的に
不自由のない
生活がして
行かれるので
汝等が
厄介には
成らねえでも
俺はまだ
立て
行かれると、
恁うして
哀愁に
掩はれた
心の一
方には
老人の
僻みと
愚癡とが
起つたのであつた。