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気咎
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きとが
ふりがな文庫
“
気咎
(
きとが
)” の例文
旧字:
氣咎
すこしは
気咎
(
きとが
)
めがするようで、
幕間
(
まくあい
)
にはうつむきがちにしていたが、見物が「鎌子だ」といって視線をむけても格別恥らいもしなかった。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そして、軽い気まぐれに、
遊山
(
ゆさん
)
の足のついでに、こうして、
紛
(
まぎ
)
れこんでいるような自分たちが、悪いような、済まないような、
気咎
(
きとが
)
めを、ひそかに感じた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
枯葎
(
かれむぐら
)
を手探りで、墓から迷って出たように、なお夢心地で、
潜門
(
くぐりもん
)
を——何となく
気咎
(
きとが
)
めがして——
密
(
そっ
)
と出ると、覚えた路はただ一筋、穴の婆さんのあたりに
提灯
(
ちょうちん
)
が一つある。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうして、これは芸術にならないかしらと時々思いましたが、一方にそれは芸術の邪道であるというような、宗教カブレらしい
気咎
(
きとが
)
めもしましたのでそのままに圧殺しておりました。
涙香・ポー・それから
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
気咎
(
きとが
)
めに、二日ばかり、手繰り寄せらるる思いをしながら、あえて
行
(
ゆ
)
くのを
憚
(
はばか
)
ったが——また不思議に
北国
(
ほっこく
)
にも日和が続いた——三日めの同じ頃、魂がふッと墓を抜けて出ると、向うの桃に影もない。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
が、それでも、
天幕
(
テント
)
の正面からじゃあ、
気咎
(
きとが
)
めがしたと見えて
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
咎
漢検1級
部首:⼝
8画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高