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段々
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だんだら
ふりがな文庫
“
段々
(
だんだら
)” の例文
ああ、時ならぬ、
簾越
(
すだれごし
)
なる紅梅や、みどりに紺
段々
(
だんだら
)
八丈の小掻巻を肩にかけて、お夏は
静
(
じっ
)
としていた。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅白
段々
(
だんだら
)
の
洋傘
(
こうもり
)
は、小さく
鞠
(
まり
)
のようになって、人の
頭
(
かしら
)
が
入交
(
いれま
)
ぜに、空へ突きながら
行
(
ゆ
)
くかと見えて、
一条道
(
ひとすじみち
)
のそこまでは一軒の
苫屋
(
とまや
)
もない、
彼方
(
かなた
)
大崩壊の腰を、
点々
(
ぽつぽつ
)
。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其処
(
そこ
)
へ東京から新任の県知事がお
乗込
(
のりこみ
)
とあるについて、向った玄関に
段々
(
だんだら
)
の幕を打ち、
水桶
(
みずおけ
)
に真新しい
柄杓
(
ひしゃく
)
を備えて、
恭
(
うやうや
)
しく
盛砂
(
もりずな
)
して、門から
新筵
(
あらむしろ
)
を
敷詰
(
しきつ
)
めてあるのを
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
芝居の入山形
段々
(
だんだら
)
のお
揃
(
そろい
)
をも批判すべき無法な権利を、保有せらるべきものであらねばならない。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
車輪のごとき
大
(
おおき
)
さの、紅白
段々
(
だんだら
)
の夏の蝶、
河床
(
かわどこ
)
は草にかくれて、清水のあとの土に輝く、山際に翼を廻すは、白の
脚絆
(
きゃはん
)
、
草鞋穿
(
わらじばき
)
、かすりの
単衣
(
ひとえ
)
のまくり手に、その看板の
洋傘
(
こうもり
)
を
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
段
常用漢字
小6
部首:⽎
9画
々
3画
“段々”で始まる語句
段々畑
段々壊
段々染