武邊ぶへん)” の例文
新字:武辺
好み候故當時たうじ武家の奉公致し候と言ければ越前守殿よくこそ有體に申たり尤も其方が言はずとも汝が素性すじやう大概おほかた知れたり此上は何事もつゝまず明白に申せもしいつはらば爲にならぬぞシテ農人のせがれなれども武邊ぶへん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
武邊ぶへんの君はほほゑみぬ。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
武邊ぶへんの君はほほゑみぬ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
して呉れろと云棄いひすて追駈おつかけく此掃部と云ふ者はもとより武邊ぶへんの達者殊に早足なれば一目散に追行おひゆく所に重四郎は一里餘りも退のひたりしがうしろより駈來かけくる人音ひとおと有り定めて子分の奴等が來る成らんと深江村ふかえむらの入口に千手院せんじゆゐんと云ふ小寺有り住持ぢうぢは六十餘歳の老僧にて佛前に於て讀經つとめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)