欧羅巴ヨオロツパ)” の例文
旧字:歐羅巴
先づ「一千一夜物語」を欧羅巴ヨオロツパに紹介した最初の訳本は一七〇四年に出たアントアン・ガラン(Antoine Galland)教授の仏訳本である。
同時に社会主義者の四海同胞観しかいどうはうくわんを、あらゆる特権を排斥する、愚な、とんまな群の道徳としたのも、無政府主義者の跋扈ばつこを、欧羅巴ヨオロツパの街に犬が吠えてゐると罵つたのも面白い。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
欧羅巴ヨオロツパてあるいたんだよ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その第十巻の終りに Terminal Essay が附いてゐて、此の物語の起源、亜剌比亜アラビア風俗ふうぞく欧羅巴ヨオロツパに於ける訳本等がくはしく討究たうきうされてゐる。
東洋には自然科学を育てて行く雰囲気ふんゐきは無いのだと宣告した。果してさうなら、帝国大学も、伝染病研究所も、永遠に欧羅巴ヨオロツパの学術の結論丈を取りぐ場所たるに過ぎない筈である。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
欧羅巴ヨオロツパの旅にて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
余は模糊もこたる功名の念と、検束に慣れたる勉強力とを持ちて、たちまちこの欧羅巴ヨオロツパの新大都の中央に立てり。何等なんらの光彩ぞ、我目を射むとするは。何等の色沢ぞ、我心を迷はさむとするは。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
例へば Shahriyar 王のきさきが黒人の男を情夫じやうふにするくだりの註を見ると、亜剌比亜アラビアの女が好んで黒人の男子を迎へるのはほかではない。亜剌比亜人の penis は欧羅巴ヨオロツパ人のよりも短い。
昼は講堂や Laboratoriumラボラトリウム で、生き生きした青年の間に立ち交つて働く。何事にも不器用で、癡重ちちようといふやうな処のある欧羅巴ヨオロツパ人をしのいで、軽捷けいせふに立ち働いて得意がるやうな心も起る。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
(十六世紀の欧羅巴ヨオロツパには、悪魔学の先達せんだつすくなからず。ウイルスが外にも、以太利イタリイの Pietro d'Apone の如き、英克蘭イングランドの Reginald Soct の如き、皆天下に雷名あり。)又いはく