)” の例文
旧字:
寧ろ寒さ其物が結晶してりに人間らしい姿をして、不図ふと此原に迷い出したのではなかろうか。其胴体から放散する凜冽りんれつの気は、触るる所の何物をも凍らせずには置かないような気がする。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
維新前後の吾身わがみ挙動きょどうは一時の権道けんどうなり、りに和議わぎを講じて円滑えんかつに事をまとめたるは、ただその時の兵禍へいかを恐れて人民を塗炭とたんに救わんがめのみなれども、本来立国りっこくの要は瘠我慢やせがまんの一義に
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)