“飯綱権現”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいづなごんげん80.0%
いいずなごんげん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飯綱権現いいづなごんげんの社前へ一気に上って来ると、社の前に例の箱入りの名刀を供えて、二人ともかしこまって柏手かしわでを打ち、うやうやしく敬礼しました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
永禄十二年十月武田信玄三増山の備えを小田原勢が撃って大敗した時、北条美濃守氏輝うじてる、既に危うきに臨み心中に飯綱権現いいづなごんげんを頼み、只今助けくれたら十年間婦女を遠ざけますと誓うた。
飯綱権現いいずなごんげんに祈誓して生涯の安泰を心願し、これより名を甚内と改め、相州平塚宿にしばらく足を止どめて盗賊の首領となり、後また豆州箱根山にかくれて、なお強盗の張本たり。
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)