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棒手振
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ぼてふり
ふりがな文庫
“
棒手振
(
ぼてふり
)” の例文
お奉行さまが要れば
牢番
(
ろうばん
)
も要る、米屋も
桶屋
(
おけや
)
も、
棒手振
(
ぼてふり
)
も
紙屑
(
かみくず
)
買いも、みんなそれぞれに必要な職だ。
足軽奉公
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
甚九郎の隣に源吉と云う
独身
(
ひとり
)
者が住んでいた。
棒手振
(
ぼてふり
)
が渡世で夜でないと家にはいなかった。
山姑の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
みすぼらしい
棒手振
(
ぼてふり
)
から仕上げて、今日ではその名を知らないもののないほどの大尽であります。それは国内に聞えた大尽であるのみならず、外国人を相手に手広い商売をしました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……左衛門町の
棒手振
(
ぼてふり
)
の金蔵というのが、藤五郎が
生洲
(
いけす
)
へ手を入れているところへ行きあわした。どういうはずみだったか、そのとき銀の腕守の留金がはずれて生洲の中へ落っこちた。
顎十郎捕物帳:18 永代経
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
買手の中には、女の
棒手振
(
ぼてふり
)
も二三人いる。殆ど同じ装束で、短い着物の下に、
袷
(
あわせ
)
の腰巻をはき、紺の脚絆をつけている。市を待つ間などには、かなり卑猥な会話も交されているらしい。
澪標
(新字新仮名)
/
外村繁
(著)
▼ もっと見る
貝殻を敷いた細い
穢
(
きたな
)
い横町で、貧民窟とでもいいそうな家並だ。山本屋の門には
火屋
(
ほや
)
なしのカンテラを
点
(
とぼ
)
して、三十五六の
棒手振
(
ぼてふり
)
らしい男が、荷籠を下ろして、売れ残りの野菜物に水を
与
(
く
)
れていた。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
棒手振
(
ぼてふり
)
を渡世にしておりました時のことでございますから、さあ、文政の二三年、いや、もうすこし後でございましたかな、東本願寺の門跡様が久かたぶりで御下向遊ばすと云うことになりますと
尼になった老婆
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“棒手振(
振売
)”の解説
振売・振り売り・振売り(ふりうり)は、近世までの日本で盛んに行われていた商業の一形態である。ざる、木桶、木箱、カゴを前後に取り付けた天秤棒を振り担いで商品またはサービスを売り歩く様からこう呼ばれる(図1参照)。棒手売(ぼてふり)や棒手振り(ぼてふり)、棒商い(ぼうあきない)におなじ。
(出典:Wikipedia)
棒
常用漢字
小6
部首:⽊
12画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“棒”で始まる語句
棒
棒杭
棒縞
棒立
棒切
棒鼻
棒鱈
棒片
棒頭
棒組