“生洲”の読み方と例文
読み方割合
いけす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくらは、とった魚を、石で囲んで、小さな生洲いけすをこしらへて、生き返っても、もうげて行かないやうにして、また石取りをはじめた。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
つばからはずれた尖傷さききず柄手つかであけに染めつつ銀五郎、もう受身に受身を重ねてジリジリと生洲いけすふちへ追いつめられる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その間にや一軒小綺麗な家を建てませうわい。向ひ側の洞穴の所を生洲いけすにしていろんな魚を飼つといたら商賣にもなるし、面白いだらうと思ひますぜ。」
避病院 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)