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根際
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ねぎわ
ふりがな文庫
“
根際
(
ねぎわ
)” の例文
この
根際
(
ねぎわ
)
に
膝
(
ひざ
)
をついて、
伸上
(
のびあが
)
っては挽き下ろし、伸上っては挽き下ろす、大鋸の歯は
上下
(
うえした
)
にあらわれて、両手をかけた与吉の姿は、鋸よりも小さいかのよう。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして
根際
(
ねぎわ
)
になったところも
尽
(
ことごと
)
く内へ入って、前の盆のように
濶
(
ひろ
)
かった腫物とは思われなかった。そこで
羅
(
うすもの
)
の小帯から
佩刀
(
はいとう
)
をぬいた。その刀は紙よりも薄かった。
嬌娜
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
武松が
逆手
(
さかて
)
にとった短剣は、一声の絶鳴を揚げさせたのみで
柄
(
つか
)
の
根際
(
ねぎわ
)
まで突きとおしていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
下蔭
(
したかげ
)
は
矢張
(
やっぱり
)
こんなに暗かったか、
蒼空
(
あおぞら
)
に日の照る時も、と
然
(
そ
)
う思って、
根際
(
ねぎわ
)
に居た黒い
半被
(
はっぴ
)
を
被
(
き
)
た、
可愛
(
かわい
)
い顔の、小さな
蟻
(
あり
)
のようなものが、偉大なる材木を仰いだ時は
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根元
根本
根太
根気
根岸
根津