にほ)” の例文
玉津島たまつしま磯の浦回うらみ真砂まさごにもにほひて行かな妹が触りけむ」(同・一七九九)というので、いずれも哀深いものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「白菅の真野の榛原心ゆもおもはぬ吾しころもりつ」(同・一三五四)、「住吉の岸野の榛ににほふれどにほはぬ我やにほひて居らむ」(巻十六・三八〇一)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「玉津島磯の浦廻うらみ真砂まなごにもにほひて行かな妹がりけむ」(巻九・一七九九)、「相模路さがむぢ淘綾よろぎの浜の真砂まなごなす児等こらかなしく思はるるかも」(巻十四・三三七二)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)