“枯蓮”の読み方と例文
読み方割合
かれはす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石には苔(こけ)の斑(ふ)が薄青く吹き出して、灰を交えた紫(むらさき)の質に深く食い込む下に、枯蓮(かれはす)の黄(き)な軸(じく)がすいすいと、去年の霜(しも)を弥生(やよい)の中に突き出している。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その葦の枯葉が池の中心に向って次第に疎(まばら)になって、只枯蓮(かれはす)の襤褸(ぼろ)のような葉、海綿のような房(ぼう)が碁布(きふ)せられ、葉や房の茎は、種々の高さに折れて、それが鋭角に聳(そび)えて
雁 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
人通(ひとどおり)も早や杜断(とだ)え池一面の枯蓮(かれはす)に夕風のそよぎ候響(ひびき)、阪上(さかうえ)なる葵(あおい)の滝の水音に打まじりいよ/\物寂しく耳立ち候ほどに、わが身の行末俄(にわか)に心細く相(あい)なり土手際(ぎわ)の石に腰をかけ
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)