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板間
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いたま
ふりがな文庫
“
板間
(
いたま
)” の例文
そこを突き抜けた正面の座敷が応接間であった。応接間の入口は低い
板間
(
いたま
)
で、突当りの高い所に
蒲団
(
ふとん
)
が敷いてある。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と言って、小君は
板間
(
いたま
)
に
上敷
(
うわしき
)
をひろげて寝た。女房たちは東南の
隅
(
すみ
)
の室に皆はいって寝たようである。小君のために妻戸をあけに出て来た童女もそこへはいって寝た。
源氏物語:03 空蝉
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
不破の関の
板間
(
いたま
)
に、月のもるこそやさしけれ。ありがたの
利生
(
りしょう
)
や。おありがたの利生や。仏まいりの利生で、妻に行きあうたのう。悪しきを払うて助けたまえ、天理おうのみこと。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
飛鈷
(
ひこ
)
地に落ちて嶮に
生
(
お
)
ひし古松の蔭、
半
(
なかば
)
立木を其儘に結びたる一個の庵室、夜
毎
(
ごと
)
の嵐に破れ寂びたる
板間
(
いたま
)
より、漏る燈の影暗く、香烟窓を迷ひ出で、心細き鈴の音、春ながら物さびたり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
湯槽
(
ゆぶね
)
の方はこれぐらいにして
板間
(
いたま
)
を見渡すと、いるわいるわ絵にもならないアダムがずらりと並んで
各
(
おのおの
)
勝手次第な姿勢で、勝手次第なところを洗っている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
平家作
(
ひらやづくり
)
の西洋館で、
床
(
ゆか
)
の高さが地面とすれすれになるほど低い。
板間
(
いたま
)
ではあるが無論靴で
出入
(
でいり
)
をする。宿の女は
草履
(
ぞうり
)
を
穿
(
は
)
いていた。遠くから見たと同じように浮き立たない家であった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“板”で始まる語句
板
板塀
板葺
板敷
板木
板囲
板片
板子
板橋
板庇