松茸まつだけ)” の例文
「別に御馳走ごちそうと云つては無いけれど、松茸まつだけ極新ごくあたらしいのと、製造元からもらつた黒麦酒くろビイルが有るからね、とりでも買つて、ゆつくり話さうぢやないか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
松茸まつだけと同じように開かないのが上等だ。これを料理して食べると実に美味うまいぜ。それから天城山あまぎざん山葵わさびも買って来た。山葵は天城あまぎが第一等だね。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
わんふたをとれば松茸まつだけの香の立ち上りてたいあぶらたまと浮かめるをうまげに吸いつつ、田崎はひげ押しぬぐいて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
おつと、麦酒ビイルかい、頂戴ちようだいなべは風早の方へ、煮方はよろしくお頼み申しますよ。うう、好い松茸まつだけだ。京でなくてはかうは行かんよ——中が真白ましろで、庖丁ほうちようきしむやうでなくては。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
松茸まつだけの講釈は聞き得たり。この上は松茸の料理法をとわんと小山の妻君「モシお登和さん、その松茸は何のお料理になさいます」お登和嬢「そうでございますね、これで松茸の御飯をきましょう。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そうかと思うと松茸まつだけ初茸はつだけを煮る時毒消しだといって必ず茄子を
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
松茸まつだけはどうした」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
松茸まつだけ 冬 第二百九十六 松茸まつだけ
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第二百九十六 松茸まつだけ
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)