“まつだけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
松茸83.3%
松蕈16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わんふたをとれば松茸まつだけの香の立ち上りてたいあぶらたまと浮かめるをうまげに吸いつつ、田崎はひげ押しぬぐいて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
おつと、麦酒ビイルかい、頂戴ちようだいなべは風早の方へ、煮方はよろしくお頼み申しますよ。うう、好い松茸まつだけだ。京でなくてはかうは行かんよ——中が真白ましろで、庖丁ほうちようきしむやうでなくては。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
新郎の母者人が「ドウカお吸物すいものを」との挨拶あいさつが無い前に、勝手に吸物すいものわんの蓋をとって、きすのムスビは残して松蕈まつだけとミツバばかり食った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
松蕈まつだけおそく、紅葉には盛りにちと早いと云う明治四十三年の十一月中旬。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)