末葉まつよう)” の例文
かれら藤原氏の門流や末葉まつようたちは、祖々以来、宮廷を中心に、史上例外な、栄々盛々の三世紀を遂げて来ているからだった。
善定ぜんじょう兼吉、奈良太郎兼常、徳永兼宣、三阿弥あみ兼高、得印兼久、良兼母、室屋兼任——この七人の末葉まつよう、美濃越前をはじめとして、五どうにその数およそ千百相に別れ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
時代とき足利あしかが末葉まつようで、日本歴史での暗黒時代、あっちでも戦い、こっちでもいくさ、武者押しの声や矢叫やたけびの音で、今にも天地は崩れるかとばかり、尾張おわりには信長、三河には家康、甲斐かいには武田
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ウム、かれらのさくにのせられると思えば不愉快ふゆかいだが、得物えものやわざは末葉まつようのこと、承知しょうちしてくれよう」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)