“末期(まっき)” の例文
古い池のように、ここの人心も文化も、澱(よど)みきっていた。あらゆるものに末期(まっき)が感じられる。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道太の見たのはおそらくその末期(まっき)でしかなかったが、彼女はその時代を知っていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私(わたくし)は——実(じつ)は相州(そうしゅう)荒井(あらい)の城主(じょうしゅ)三浦道寸(みうらどうすん)の息(そく)、荒次郎(あらじろう)義光(よしみつ)と申(もう)す者(もの)の妻(つま)だったものにございます。現世(げんせ)の呼名(よびな)は小櫻姫(こざくらひめ)——時代(じだい)は足利時代(あしかがじだい)の末期(まっき)——今(いま)から約(やく)四百余年(よねん)の昔(むかし)でございます。
ともかくも今はもう正月小屋の末期(まっき)である。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)