書状しょじょう)” の例文
「くわしくは主人の書状しょじょうにつくしてござりますが、口上こうじょうをもって一通ひととおりお願い申しあげまする。それは」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この勝家かついえが冬ごもりのまを、おにのいぬまと思うて、猿面さるめん秀吉ひでよしがすき勝手なふるまい。この書状しょじょうのようすでは、佐和山さわやまをおとしいれ、長浜の城まで手をだしてまいったらしい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
書状しょじょうの内容は、徳川家とくがわけの領内である富士の人穴ひとあなを中心に、裾野すその一帯の無人むじん広野こうやに、いまや、呂宋兵衛るそんべえだの、伊那丸いなまるだの、あるいは秀吉ひでよし隠密おんみつ柴田勝家しばたかついえ間者かんじゃなどが、跳梁ちょうりょうして
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賀詞がし書状しょじょうは、これにある。両所へ、よしなに、伝えてくれよ」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)