暮果くれは)” の例文
まだ暮果くれはてずあかるいのに、れつゝ、ちらちらとひともれた電燈でんとうは、つばめさかなのやうにながして、しづか谿川たにがはつた。ながれほそい。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
冬の日は全く暮果くれはて雪解の泥濘ぬかるみは寒風に吹かれてもう凍っている。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まちはひるまでにもとつぷりと暮果くれはてますと
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)