“断割”のいろいろな読み方と例文
旧字:斷割
読み方割合
たちわ50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
産婦が屏風びょうぶうちで、生死いきしにの境、恍惚うっとりと弱果てたわきに、たすきがけの裾端折すそはしょりか何かで、ぐなりとした嬰児あかんぼ引掴ひッつかんで、たらいの上へぶら下げた処などは、腹を断割たちわったと言わないばかり
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時得三は袖を掲げて、雪より白き下枝の胸を、乳もあらわに押寛おしくつろぐれば、動悸どうき烈しく胸騒立さわだちて腹は浪打つごとくなり。全体虫が気に喰わぬはらわた断割って出してやる。と刀引抜き逆手に取りぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)