断割たちわ)” の例文
旧字:斷割
産婦が屏風びょうぶうちで、生死いきしにの境、恍惚うっとりと弱果てたわきに、たすきがけの裾端折すそはしょりか何かで、ぐなりとした嬰児あかんぼ引掴ひッつかんで、たらいの上へぶら下げた処などは、腹を断割たちわったと言わないばかり
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)