“押寛”の読み方と例文
読み方割合
おしくつろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時得三は袖を掲げて、雪より白き下枝の胸を、乳もあらわに押寛おしくつろぐれば、動悸どうき烈しく胸騒立さわだちて腹は浪打つごとくなり。全体虫が気に喰わぬはらわた断割って出してやる。と刀引抜き逆手に取りぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
慈善会場の客もあるじ愕然がくぜんとしてながむれば、渠はするすると帯を解きて、下〆したじめ押寛おしくつろげ、おくする色なく諸肌もろはだ脱ぎて、衆目のる処、二布ふたのを恥じず、十指のゆびさす処、乳房をおおわず、はだえは清き雪をつか
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)