料理店りょうりや)” の例文
昼はよく近所の料理店りょうりやへいっしょに出かけた。勘定かんじょうは必ずK君が払ってくれた。K君は何でも築港の調査に来ているとか云って、だいぶ金を持っていた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まさかとは頼みにもしていたのですが、ところがすぐ近所の料理店りょうりやへ、いつも来る豆腐売りがぼんやりと荷物ももたずに来て、実は昨夜ゆうべ、御近所のなにさんに浜町河岸はまちょうがし
人魂火 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
中食ちゅうじきはテストフてい料理店りょうりてんはいったが、ここでもミハイル、アウエリヤヌイチは、頬鬚ほおひげでながら、ややしばらく、品書しながき拈転ひねくって、料理店りょうりやのように挙動ふるま愛食家風あいしょくかふう調子ちょうしで。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)