文献ぶんけん)” の例文
つぎの室にはわしがいたが、ちょうど文献ぶんけんを読むことに夢中になっていたので、Qはそのうしろを抜けて、戸のすき間から廊下へ抜け出した。わかるだろう
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
約束やくそくをおもんじたむかしのことだから、たとえかがみをつかったとしても、ふしぎのないことだが、ふる文献ぶんけんをしらべたら、もっと、おもしろい発見はっけんが、あるかもしれない。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ジヤパン」は、この人が、ラテン、ポルトガル、スペイン、イタリイ、フランス、オランダ、ドイツ、イギリスとう文献ぶんけんから、日本に関する記事をあつめ、それを集大成したものである。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
爾來じらい地震ぢしん記事きじは、かなり詳細せうさい文献ぶんけんあらはれてをり、その慘害さんがいじやう想像さうざうされるが、これを建築發達史けんちくはつたつしからて、地震ぢしんのために如何いかなる程度ていどにおいて、構造上こうざうぜう考慮かうりよくはへられたかは疑問ぎもんである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
海賊王デルマが、淡路島に根拠地をおいていたということは、古い文献ぶんけんにも残っています。その当時、デルマは善良ぜんりょう宣教師せんきょうしをよそおい、島の中央に、カトリックの教会を建てたといわれています。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)